ペアリング研究家のおーみんです。
ワインと料理のペアリング方法について、基礎編4つ、オプション編2つにまとめました。
まずは、基礎編から。
ワインと料理の色を合わせる「色ペアリング」
ワインと料理のペアリングはとっても楽しいものであり、難しいものでもあります。
そのような中で、ワインと料理を合わせる最も簡単な方法は、肉料理には赤ワイン、魚料理には白ワイン・・・
ではありません!
これは、断言します。
間違いです。
ワインと料理の基礎中の基礎は、ワインの色と料理の色を似たものにすることです。
例えば、白っぽい薄い色合いの料理には、白ワイン。
濃厚なソースを使ったような黒っぽい料理には、黒っぽい色をした赤ワイン。
トマトを使った白っぽくもなく、黒っぽくもない色の料理には、ロゼワイン、といった具合です!
ワインと料理の色を合わせるということです。
色に「味わいの濃さ」が現れやすい。
なぜ、ワインの色と料理の色を合わせるとペアリングできるのか?
その理由は、ワインと料理の味わいの濃さが同じくらいになるからです。
たまに例外もありますが、お料理もワインも色に「味わいの濃さ」が現れやすいのです。
繊細な味わいのお料理に濃厚なワインを合わせてしまうと、お料理の繊細な味わいが消えてしまいます。
繊細な味わいのお料理には、繊細な味わいのワインを合わせることによってお互いの良さを引き立て合うのです。
濃厚な味わいのお料理とワインも同じです。
このように、「味わいの濃さ」を同じくらいにすることがペアリングのポイント!
というわけで、お料理の色とワインの色を合わせると「味わいの濃さ」が似てくるのでペアリングしやすくなるのです。
具体的に見ていきましょう。
白いペアリング
この写真のようなレモンを使ったパスタの場合はどうでしょう??
やはり、白っぽいお料理なので白ワインです!
特に、パスタにレモンを使っているので柑橘系の香りのする白ワインがあれば最高の組み合わせ=マリアージュとなります!
焼き鳥を塩でいただく場合なども白っぽいお料理で味わいも淡白。
肉料理だからと言って赤ワインを合わせてしまうと、繊細な味わいが赤ワインの風味にかき消されてしまいます。
だから、やはり同じ色合いの白ワインが合うのです。
黒いペアリング
写真のように赤ワインで煮込んだ黒っぽい肉料理。
やはり、同じような色合いの黒っぽい赤ワインが合います!
濃厚なお料理の味わいにも、黒っぽい赤ワインなら負けません。
ピンク色のペアリング
では、黒っぽくもなく、白っぽくもないお料理ならどうでしょう?
餃子は、皮は白いですが、焼くと色合いが濃くなり、タレをつけると黒くもなく、白くもないお料理になります。
このような場合は、ピンク色のロゼワインが合うのです。
白くもなく黒くもないお料理は、淡白でもなく、濃厚でもない味わいです。
ちょうど、ロゼワインが淡白でもなく、濃厚でもない味わいなので、「味わいの濃さ」が一致してお互いを引き立てるわけです。
このように、色ペアリングは、ワインの知識が一切なくてもできる方法なので、毎日の食卓でぜひ試してみてくださいね!
葡萄が苦手にもかかわらずワイン輸入業者に入社。そこでワインの魅力に目覚めてヨーロッパ各地のワイナリーを訪問して経験を積み、2011年に独立。ワインと料理のペアリングに特化したメディア通販「レモンタージュ 」の運営、飲食店プロデュースなどを通じて「日本にただ一人のワインプロデューサー」として活動中。また、茶道、書道、音楽、アートなど、様々な業界とワインのコラボイベントを実現し「ワイン界の異端児」と呼ばれている。
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