ワインプロデューサーのおーみんです！
本日は、ちょっと珍しいイタリアの銘醸地ピエモンテ州のローカルぶどう品種「アルネイス」についてのお話。
「悪戯好き・気まぐれ」を意味するぶどう品種アルネイス。
アルネイス = Arneis
あまり聞き覚えのないぶどうですよね？
それもそのはず。
イタリアの銘醸地ピエモンテ州のローカル品種なんです。
このアルネイス、「悪戯好き」とか「気まぐれ」という意味で、栽培が難しい品種のため、このよう名付けられてしまった品種です。こういうの、好きです（笑）
ピエモンテ州では何世紀にも渡って栽培されていた品種ですが、他の品種と混ぜこぜで醸造する混醸用だったため、決して主流ではありませんでした。しかし、近年ローカル品種を大切にする動きが活発化して、アルネイス種単体で素晴らしいワインが造られるようになりました！
アルネイス種から造られたワインは、素晴らしいアロマとしっかりとしたボディが同居するのが特徴。
そんなアルネイス種から造られる美酒を見つけました！
今でも思い出す、テイスティングした時の味わい・・・
2020年2月にロベルト・サロットさんが来日した際にテイスティングしたのが、「ランゲ アルネイス ランクネヴ」です。
彼らの目玉は、赤ワインの王と呼ばれる「バローロ」なのですが、おーみん的には一番最初に提供されたアルネイス種から造られたワインが忘れられません。。。
キラキラと輝く美しい色！
見てください、この色！
ほのかに麦わら色を帯びた、淡いゴールドの外観！！キラキラと輝いてずっと眺めていたくなるほど本当に美しい色合いです。
うっとりする華やかなアロマ！
まず、柑橘系のフレッシュな香りが漂い、その後アルネイスの特徴である「白い花」の甘〜い香りに包まれます！
最後に残るほのかな苦味が何とも心地良い！
ワインを口に含むと、辛口なのにほのかな甘味を感じます。
程よい酸味がバランス良く含まれていて、アルネイス種の特徴であるほのかに感じる苦味が面白く、この苦味があることで調和が取れて完成度を増しています！
キャップシールのロゴもさりげなくカッコいい！
このキャップシールにもセンスを感じますね！
ロベルト・サロット ランゲ アルネイス ランクネヴ
ロベルト・サロットは、イタリア高級赤ワインの代名詞的存在の「バローロ」の伝統的な世界に、初めて画期的な「アパッシメント（陰干し）」という方法を取り入れた勇敢でモダンな造り手です。
彼の造るワインは、赤ワインも白ワインも、とにかく「今飲んで美味しい」のが特徴です！
非常に分かりやすいスタイル！
アルネイスという馴染みの薄いローカル品種も彼の手にかかると、これほどまでにモダンでポップな味わいになるとは驚きです。
珍しいワインなので、一度体験する価値はアリだと思いますよ！
■産地
イタリア・ピエモンテ州
■タイプ
白・濃厚でコクのある上品な辛口
■ぶどう品種
アルネイス100%
■合う料理
白身の肉、生ハム、前菜、焼き魚、食前酒向き
葡萄が苦手にもかかわらずワイン輸入業者に入社。そこでワインの魅力に目覚めてヨーロッパ各地のワイナリーを訪問して経験を積み、2011年に独立。ワインと料理のペアリングに特化したメディア通販「レモンタージュ 」の運営、飲食店プロデュースなどを通じて「日本にただ一人のワインプロデューサー」として活動中。また、茶道、書道、音楽、アートなど、様々な業界とワインのコラボイベントを実現し「ワイン界の異端児」と呼ばれている。
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