こんにちは。フードプロデューサーのふじこです。
前回のワインとチョコレートのペアリング実験の続きで、今回ご紹介するのは
思わず無言になったNGペアリングのご紹介です!(ワインとチョコレートのペアリング実験 第1回目はこちら
ペアリングを試す順番は
①白・辛口
↓
②サングリア・やや甘口
↓
③赤・フルボディ
↓
④赤泡・やや甘口 の順番で行いました!
白ワインから始めてまず感じたのが「・・あれ?この企画もしかして失敗じゃ・・?」
と思ってしまうくらいにワインとチョコレートが噛み合わず、
おーみん「うーん」(どんどん無言になっていく)
ふじこ 「うーん・・・(えええどうしよう・・・)」
と唸りながらチョコレートとワインのペアリング試飲・試食していました。
劇的に美味しくない訳ではないのですが、チョコレートが強すぎて、
単体で飲んだらとても美味しいワインの特徴を何も感じなくなってしまう残念さ。
美味しくないわけじゃない。
ただ、「合わせる必要がある・・かなぁ?(いや、ないだろう(反語))」と思ってしまう組み合わせなのです。
でも、合わないものも「何が合わないのか?」「どういう風に合わないと感じるのか?」
を実験・研究するのが ”レモンタージュ ペアリング ラボ(研究所)の醍醐味なので、
ここは敢えて、「微妙だけど合わせられないことはない」というものよりも、
「全く合わなかった。残念!」と二人ともが感じた組み合わせをご紹介いたします!
もくじ
【1】この2つのワインはチョコレートのペアリングに優秀でした!
【2】残念なペアリングその1。ワインが”苦く”なる組み合わせ
【3】残念なペアリングその2。ワインが”水”になる組み合わせ
【4】残念なペアリングその3。ワインが”空気”になる組み合わせ
【5】まとめ
【1】この2つのワインはチョコレートのペアリングに優秀でした!
それは何か。
サングリア・やや甘口 →商品はこちら
赤泡・やや甘口 →商品はこちら
今回実験をしてみて感じたのは、やっぱり甘みがあると合わせやすい・・・!
甘い×甘い=とても甘い、と一概には言い切れないほど、複雑な味わいに変化して
いくので「甘いワインはちょっと・・・」と思う方にも是非試していただきたいです。
この2つのワインに関しては「2:わざわざ合わせようと思わないペアリング」の得点はなく、
全ての組み合わせが「普通」以上の美味しい組み合わせでした。
チョコレートとのペアリングで合わせて、まず間違いないワインです。
【2】残念なペアリングその1。ワインが”苦く”なる組み合わせ
自分で書きながら「ふふ・・・ワインが苦くなる組み合わせって・・・」
と思わず笑ってしまったのですが、本当にそうなのです!
その組み合わせがコチラ!
「赤・ミディアムボディ×ミルクチョコレート」
ミルクチョコ単体では甘みが強いのでワインを合わせることで渋みがすごく強調されてしまう。
ワインが苦くなってしまう。
隠れていたワインの渋みが、苦味として強調されるのでオススメはしない。
最初の一口は合ったような気がしたけど、飲み進めると苦味が強調される。
ペアリング評価
おーみん ☆☆
ふじこ ☆☆
しかもこれ、とても不思議なのですが、「絶対に組み合わせて欲しいペアリング」の中に
「赤・ミディアムボディ」と「ミルクチョコレートベース」のものがあるのです。
とあるものが加わるだけで、一気に美味しさの相乗効果を生み出してくれるペアリングの奥深さを感じた組み合わせでした。
【3】残念なペアリングその2。ワインが”水”になる組み合わせ
口に含んでいたチョコレートの後を追うように流し込んだワイン。
「あれ・・・私が飲んだのはワイン・・?水じゃない??」
そんな錯覚に陥ったペアリングがコチラ。
「白・辛口×ミルクチョコレート」
ミルクチョコレートは鬼門かな?と思うくらい、合わせるの難しかったです。
甘さ控えめの「ミルクチョコレート クラシック」ならまだ合うと感じたものでも、
チョコレートの圧倒的な甘さの前に、今回セレクトしたワインのうち2種類はひれ伏してしまいました・・。
甘みが濃厚でまろやかなミルクチョコレート。濃厚な甘味とゲヴュルツを合わせるとワインが水っぽく感じてしまう。
食べ物として、すごく合わないわけじゃないけど、すごく合うわけでもない。
チョコが強すぎて、ワインに全く寄り添ってくれず、ワインが薄く感じてしまう。
ワインの風味が封印されて水のように感じてしまう。
ペアリング評価
おーみん ☆☆
ふじこ ☆☆
【4】残念なペアリングその3。ワインが”空気”になる組み合わせ
苦味が出て、水になって、最後は空気・・・存在感すら消してしまう組み合わせは、丹精込めてワインを造ってくださったワイン生産者さんのためにも、しっかり覚えておいて今後は組み合わせないでおこうと胸に誓った組み合わせでした。
「白・辛口×ダークチョコレート85%」
ダークチョコの苦味が強すぎてワインの個性をかき消してしまう。
ワインが完全にチョコレートに負けている。チョコレートが勝ちすぎていて、ワインの風味が全く感じられず、存在感を消してしまっている。後味は酸っぱさしか強調されていない。
ペアリング評価
おーみん ☆☆
ふじこ ☆☆
これもとても面白いのですが、「ダークチョコレート70%」になるとまた印象が変わるのです。
カカオ分の多い85%で強調されていた苦味から、70%になると
ダークチョコの酸味がワインの酸味と合ってマッチすることにより、カカオの味わいが引き立つようになりました。(総評は☆☆☆の普通でした)
【5】まとめ
いかがでしたか?
個人的には、「合う」組み合わせよりも「合わない」組み合わせを知ることがとても面白かったので、
これはこれで一度試してみていただきたいペアリングだと思いました。
次回:【レモンタージュ ペアリングラボ(研究所)vol.1-その3】「ペアリングってこうだよね!」納得の組み合わせ!
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