ワインプロデューサーのおーみんです。
1月29日に発酵をテーマにした創作和食とワインを合わせるペアリング会を開催しました!
その際に人気のあったペアリングをご紹介します!
豚肉料理には、白ワインも合う!
一言で豚肉料理と言っても、いろいろな味付けがありますね!
肉料理だから赤ワインを合わせる・・・
というわけではなくて、色の濃い濃厚な味付けなら赤ワイン、色の薄い淡い味付けなら白ワインが合います。
豚の生姜焼きなどのお料理なら、実は白ワインが合います!
豚バラの浜納豆炒めに合うワインは?
さて、今回合わせたのは、
「豚バラの浜納豆炒め」。
こういうお料理です。

豚バラの浜納豆炒めは、豚バラ肉に、甘酒、浜納豆(浜松で有名な大豆発酵食品で味噌の仲間)、豆板醤、赤ワインで味付けしたお料理です。
程よく脂身のある旨味たっぷりの豚バラ肉に、甘辛くて風味豊かな味付け。
この豚バラの浜納豆炒めに合わせたのが、南仏のまろやか系赤ワイン「ムーラン・ド・ガサック クラシック ルージュ」でした。
豚肉料理と赤ワインを合わせるコツ!
豚肉料理と赤ワインを合わせるコツがあります。
それは、まろやかな味わいのミディアムボディの赤ワインを合わせること。
豚肉料理には、鋭い渋みのあるシッカリ系のフルボディの赤ワインは合いません。
豚肉自体がまろやかな味わいなので、そのような赤ワインを合わせると赤ワインが目立ってしまいます。
ペアリングで重要なのは調和。
なので、今回ご紹介している「豚バラの浜納豆炒め」ではなくても、酢豚や豚肉のスペアリブなどの少し濃厚な味付けの豚肉料理には、豚肉のまろやかさと同調する渋みのまろやかなミディアムボディの赤ワインを合わせましょう。
南仏最高峰の造り手の生み出すブレンドの魔術
あのミシュランと並ぶレストランガイド「ゴー&ミヨー」が、「ラングドックのラフィット(※)である」と評価した南仏ラングドック地方最高峰のワイナリー「マス・ド・ドマ・ガサック」。
※ フランス5大シャトーの筆頭「シャトー・ラフィット・ロートシルト」のこと。
この「マス・ド・ドマ・ガサック」がお手頃な価格帯で我々のもとに届けてくれるブランドが、今回「豚バラの浜納豆炒め」に合わせてセレクトした「ムーラン・ド・ガサック クラシック・ルージュ」です。
「ムーラン・ド・ガサック」が生まれたストーリーが好き。
それは、次のようなものです。
1980年代後半に、EUからラングドックの生産者たちに減反の奨励が行われました。
“美味しくもないチープワイン造りなんかやめなさい”という意味合いでした。
このことが先代の闘志に火をつけ、「マス・ド・ドマ・ガサック」のフィロソフィーである「フィネス・エレガンス・バランス」のエッセンスは低価格帯の南仏産ワインでも実現できることを証明するために、1991年に「ムーラン・ド・ガサック」がリリースされたそうです。
栽培から醸造まですべてを「マス・ド・ドマ・ガサック」と同じ哲学・考え方で行い、同じ情熱を注ぎ込んで造られています。
「ムーラン・ド・ガサック クラシック・ルージュ」がグラスに注がれました。

美しい赤紫色の色合いで、ベリー系の甘い香りが漂ってきます。
まず驚かされるのが、ものすごく柔らかい口当たり。
まさに、シルキーな感じ。
なんとこのワイン、南仏ぶどう品種5種類(シラー25%、カリニャン25%、アリカント20%、グルナッシュ15%、マルスラン15%)もブレンドされています。この5品種の個性が複雑に混じり合い、なんとも言えない複雑な味わいを構築しています。まさにブレンドの魔術!渋みは丸くて味わいのバランス感覚がさすがです。
「豚バラの浜納豆炒め」と合わせると、甘辛く濃厚な味付け全てを「ムーラン・ド・ガサック クラシック・ルージュ」が優しく受け止めます。お料理を食べてからワインを飲むと香りが同調し、ワインを飲んでからお料理をいただくと、豚肉の旨味が増してきます。

濃厚系豚肉料理に合う要素を全て持ち合わせている「ムーラン・ド・ガサック クラシック・ルージュ」。
豚肉が大好きな私にとって、この料理と赤ワインのペアリングは贅沢なひとときでした〜!
ワインと料理のマリアージュって素晴らしい。
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