ワインプロデューサーのおーみんです!
ワイン輸入元で日本ワインの取扱いも多い、株式会社飯田さんの試飲会に行ってきましたので、試飲レポートです!!
テイスティングは、スポーツです(笑)
今回の試飲会は、輸入ワインがメインで200種類以上のワインが紹介されていました!
ワイン業界以外の方から見ると、ワインの試飲会って華やかで楽しそうに見えると思うのですが、これが結構大変!
1種類ずつ品質を判断して取り扱うか否かを考えてテイスティングコメントを残す・・・
これを何十回も繰り返すのです。
まるで、マラソン。
「テイスティングは、スポーツです!」とよく言うのですが、100種類くらいテイスティングすると体重が1〜2kg減っていることもあります(笑)
本当にスポーツでしょ??
そして、いつも脳が疲れて甘いものが食べたくなるのです。。。
今回も気合を入れて、いろいろな国のワインをテイスティングしましたが、ついつい大好きな日本ワインのコーナーに引き寄せられていきました。
そこで出逢ったワインが・・・
黒い宝石「ビジュノワール」。
以前から大好きな宮崎県の都農(つの)ワインさん。
彼らの造る「都農ワイン ビジュノワール プライベートリザーブ」には、恐れ入りました。。。
滅多にやらないのですが、しっかりコメントを取りたかったので、お代わりしてしまいました(笑)
それくらい美味しくて感動しましたし、自分で買おうと思える素晴らしい銘柄でした。
そもそも、ビジュノワールって何??という話ですが、これはぶどう品種の名前です。
全国のワイナリーを巡っていると最近よく見かけるようになってきましたが、2006年に農林水産省で登録されたばかりの新しいぶどう品種です。
まず、ネーミングが素晴らしい。
ビジュ(Bijou)とはフランス語で宝石。
ノワール(Noir)とはフランス語で黒。
ビジュノワールは、黒い宝石という意味なのです。
ビジュノワールは、甲州三尺をメルロを掛け合わせた「山梨27号」と、世界中で濃厚なワインが造られる「マルベック」を交配して生まれた新しい品種です。早く収穫できるので、秋雨や台風前に熟した状態で収穫できるので日本の気候に合うようです。
そんなビジュノワールから、都農ワインさんが傑作を生み出しました。
圧巻の「エレガンス」。
美しいルビー色の外観。見た目もまさに宝石。
グラスに近付くとオーク樽の上品なバニラ香が漂います。ものすごく高級感に溢れる香りにウットリとしてしまいます。
フルボディと言われているのでガツンと来るのかなぁと思っていたら、とても優しく柔らかい口当たりです。
味わっていくうちに隠れていた渋味が立ち上がってきました!
宮崎県は雨が多いので水っぽくなってもおかしくないのにワインは凄まじく凝縮していて水っぽさは微塵もありません。
濃厚なのに、高貴な味わいのワインを生み出すピノノワール種から造られた高級ワインのような「エレガンス」を持っているのが素晴らしい!
日本ワイン、特に日本の赤ワインのイメージが変わる傑作です。
このワインを一度飲むと、誰かにこの素晴らしい日本ワインを教えてあげたくなるはず。
都農ワイン ビジュノワール プライベートリザーブ
ワイナリーのおすすめペアリングは、以下の通りです。
「脂身のあるサーロインステーキ、すき焼き、味噌ベースのホルモンなど、肉料理全般と良い相性をみせます。食後にゆっくりと楽しみたい時には、ハード系のチーズやドライフルーツなどをおつまみにしてみると良い相性をみせてくれます。」
個人的には、ビーフシチューや、ピノノワールの赤ワインとよく合わせられる鶏肉の赤ワイン煮込みなどは抜群の相性を見せると思います!
銘柄名
ビジュノワール プライベートリザーブ
ワイナリー
都農ワイン
容量
750ml
ぶどう品種
ビジュノワール100%
産地
日本・宮崎県
味わい
赤・バランスが良く上品なフルボディ
料理とのペアリング
脂身のあるサーロインステーキ、すき焼き、味噌ベースのホルモン、ハード系のチーズ、ドライフルーツ、ビーフシチュー、鶏肉の赤ワイン煮込み
ワイン解説
九州屈指の実力派ワイナリー!色が濃く、タンニンの豊富な品種を探して出会ったブドウ品種、ビジュノワール。「Bijou」は、フランス語で宝石、「Noir」は、黒を意味しており、「黒い宝石」という名前になります。甲州三尺×メルロにマルベックをかけ合わせた、国内交配品種。熟期が早く、台風シーズン前に収穫でき、都農に適しています。黒みを帯びたルビー色をしていて、プラムや黒いベリー系の香り、骨格のしっかりとしたタンニンと果実味が楽しめ、肉料理との相性も抜群です。
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