あのロマネコンティの元若手エースが生み出す「溶ける赤ワイン」。

ブルゴーニュ オート・コート・ド・ニュイ ルージュ レ・ボー・モン・リュソ

ワインプロデューサーのおーみんです!

ワインは一生かかっても飲みきれないほどの種類があるので、同じワインをリピートすることはあまり無いのですが、あまりにも個人的に気に入りすぎてちょっとしたお祝いの時などに、何度も何度も飲んでいる赤ワインがあります。

今日は、そんな私の大好きな赤ワイン「ヴァンサン・ルグー ブルゴーニュ オート・コート・ド・ニュイ ルージュ レ・ボー・モン・リュソ」のご紹介です。

名前、長っ・・・

世界一高価なワイン「ロマネ・コンティ」の元若手エース

その造り手の名前は、「ヴァンサン・ルグー」。

ブルゴーニュ オート・コート・ド・ニュイ ルージュ レ・ボー・モン・リュソ
彼は、かの有名な世界一高価なワイン「ロマネ・コンティ」を運営するDRC社の元若手エースで数少ない元社員です。

父や祖父もDRC社の社員だったこともあり、1998年に「丁稚」としてDRC社に入り、世界最高峰の栽培・醸造・熟成・出荷までを学びました。

その後、実家のワイナリーに戻るためにDRC社を退社し、2008年に「ヴァンサン・ルグー」として独立!
2010年には、全て有機栽培(オーガニック)に転換しました。

ロマネ・コンティと同じ希少なモノポール(単一畑)!

「ヴァンサン・ルグー」は、世界的なワイン銘醸地フランスのブルゴーニュ地方にあります。

ブルゴーニュという産地は、「畑」至上主義です。
ワインの原料であるぶどうが、どの畑のものかということで「格付け」が決まっていきます。

そんなブルゴーニュでは、例えば3人の子供たちが親の畑を相続する際には、畑を3分割して相続する「分割相続」が行われています。そのため、最高格付けである「特級畑」でも所有者が複数人いることが多いのです。

では、ロマネコンティはどうなのでしょう?

実は、ロマネコンティとは畑の名前で、最高の「特級畑」に格付けされています。
このロマネコンティは、DRC社が単独で所有しています。
分割相続が多いブルゴーニュでこのような単独所有は珍しく、モノポール(単一畑)と呼ばれて珍重されます。

ヴァンサン・ルグーの「ブルゴーニュ オート・コート・ド・ニュイ ルージュ レ・ボー・モン・リュソ」のラベルを見てみると・・・

モノポール

ヴィンテージの下に、 MONOPOLE の文字が!

そうなんです、このワインもロマネ・コンティと同じくモノポール(単一畑)から造られる貴重なワインなのです!
ちなみに、「ブルゴーニュ オート・コート・ド・ニュイ ルージュ レ・ボー・モン・リュソ」というワイン名を読み砕いていくと、

ブルゴーニュ オート・コート・ド・ニュイ = 畑のある地区の名前
ルージュ = 赤ワイン
レ・ボー・モン・リュソ = 単一畑の名前

となります。

口に入れると、溶けてしまうオーガニックの赤ワイン。

親子3代にわたって勤めたDRC社との人的関係は今も深く、ヴァンサン・ルグーの独立後しばらくは、同社オーナーのオベール・ド・ヴィレーヌ、および醸造長ベルナール・ノブレの両氏も連れ立って彼のドメーヌを試飲に訪れ、「価値ある助言」をしてくれたそうです。

心温まる話ですよね。

ロマネコンティの元社員が、ロマネコンティのワイン造りの精神で、ロマネコンティ社の助言を受けて、ロマネコンティと同じくモノポールの畑から造られるというスペックだけでも凄いのですが、おーみんがこのワインのことが好きなのは、

口に入れると溶けてしまうほど、柔らかいワインだということ。

おーみんのテイスティングコメント

ルビー色

ヴィンテージは2014年。
テイスティングしたのは、2020年4月16日。

美しすぎるルビー色の液体。
赤ワインの中では、この色が個人的には一番好きです。ずっと眺めていたくなるほど美しい。

少し大きめのグラスに注ぐと、シナモンのような甘さを感じるアロマや森の中にいるような森林のリラックスできる香りが漂います。ほのかに樽由来のバニラのような香りがしますが、決して厚化粧になることなく絶妙な塩梅。

ワインの美しい外観とうっとりするような香りに誘われて、いざワインを口に含むと・・・

溶ける。。。

赤ワインの角のある渋みや雑味が全くなく、丸みを帯びていて無駄なものが一切削ぎ落とされた上品で柔らかい味わい。まるで口の中で溶けるようなんです。洗練された味わいとはこのような味わいのことを言うのでしょう。

いつもこのワインを飲む時は、口に含んだワインを舌全体に乗せて転がしてワインを隅々まで味わい、ワインのコトバを隅々まで感じるようにしています(笑)

ヴァンサンルグーは、自分の理想とするワインは「エキスがたっぷりと抽出されていて、かつ、濃くなく上品なワインです」と答えていますが、まさにその通りだと納得してしまう味わい。

希少価値のある単独所有のモノポールではありますが、特級畑や一級畑でもないし、決して畑の格付けは高くないのに、ここまで上質のワインに仕上げるヴァンサンルグー、まさに職人技です。

合う料理は?

ワインが繊細なので、濃厚すぎるお料理はもったいないでしょう。
ローストビーフやレアカツレツなど、牛肉の旨味をシンプルに味わえるようなお料理と合わせるとワインも美味しく楽しめますし、食材が引き立ちますよ!

ヴァンサン・ルグー ブルゴーニュ オート・コート・ド・ニュイ ルージュ レ・ボー・モン・リュソ(オーガニック)

ブルゴーニュ オート・コート・ド・ニュイ ルージュ レ・ボー・モン・リュソ

■産地
フランス・ブルゴーニュ地方ブルゴーニュ・オート・コート・ド・ニュイ地区
■タイプ
赤・フルーティーで上品なミディアムボディ
■ぶどう品種
ピノ・ノワール100%
■合う料理
レアカツレツ・ローストビーフ

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葡萄が苦手にもかかわらずワイン輸入業者に入社。そこでワインの魅力に目覚めてヨーロッパ各地のワイナリーを訪問して経験を積み、2011年に独立。ワインと料理のペアリングに特化したメディア通販「レモンタージュ 」の運営、飲食店プロデュースなどを通じて「日本にただ一人のワインプロデューサー」として活動中。また、茶道、書道、音楽、アートなど、様々な業界とワインのコラボイベントを実現し「ワイン界の異端児」と呼ばれている。

ワインプロデューサー大西 タカユキ公式ウェブサイト

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