ワインプロデューサーのおーみんです!
最近お気に入りのぶどう品種「マルセラン」のお手頃ワインをご紹介します。
生産効率悪いが高品質なぶどう品種「マルセラン」
最近は、自分の好みのぶどう品種が分かる方が増えてきた気がします。
メジャーなぶどう品種と言うと、カベルネソーヴィニョンとかメルローとかピノノワールとかシャルドネなど。。。
「マルセラン」。
何それ??
もはや、ぶどうの名前なのか、産地の名前なのか、ブランドの名前なのかさえ分からないくらいのマイナーさ。
ぶどう品種マルセランは、南仏プロヴァンスやラングドック地方で少量栽培されている珍しい品種で、赤ワインで最も有名な品種カベルネソーヴィニョンと南仏の代表品種グルナッシュを交配させて生み出された品種です。
小粒なので凝縮感があって熟成にも耐えるポテンシャルがあるのですが、小粒ゆえに生産効率が低く、栽培面積は小さいようです。
温暖化のため銘醸地ボルドーで使用可能に!
世界有数のワイン銘醸地であるフランスのボルドー地方で衝撃的なニュースが流れました。
「温暖化に対応して、ボルドーワインに新たに7品種追加!」
伝統的なワイン産地ボルドーは、他の有名産地と同様、ワインに使用できるぶどう品種が法律で決められています。今まで使われていなかった品種が認可されるとワインの味わいが変わってしまう可能性があるので、伝統のあるワイン産地ではかなり珍しいことなのですが、2019年になって今まで認可されていなかったぶどう7品種がブレンド用として認められました。
今後の地球温暖化に対応するためです。
この7品種の中に、なんとマルセランが入っています!
マルセランは病気にも強く、気候変動に対応できる上に熟成にも耐える素晴らしいワインを生み出す品種として、少しずつ注目を浴び始めました。
この値段なら一度飲みたくなる「レア・ヴィンヤーズ」の凄さ
とは言え、マルセラン100%で造るワインはまだまだ少ないのが現状。
だから、なかなか出逢えないのです。
そんな中で、マルセラン100%で造られた上に、驚くべきコスパなワインを見つけました!
「レア・ヴィンヤーズ マルセラン」です!
レア・ヴィンヤーズの品種別シリーズは、驚くべきコストパフォーマンスです。
マルセラン以外にも、シャルドネ、カリニャンなど、私の中でのお気に入りもたくさんあります。
ハイクオリティな上に価格が凄まじく良心的なので、毎日おうちで家飲みするデイリーワインに最適ですよ!
テイスティングしてみた!
グラスに注ぐと、非常に鮮やかな赤紫色の濃厚な色調です。何だか、生き生きとした果実味が見た目からも伝わってきます!
カシスのアロマやミックスベリージャムのような凝縮感のある甘〜いアロマが漂います。
口に含むと、思ったよりも濃厚な味わい!ただ、濃厚なのに渋みはまろやかでマイルド。まるでぶどうをかじったかのような、フルーツ感に溢れる生き生きとした赤ワインです。
マルセランは、カベルネソーヴィニョンの緻密な凝縮感と、グルナッシュの果実味という、親品種の良いところをうまく引き継いでバランス良く併せ持った素晴らしい品種です。このワイン、カベルネやメルローなどありきたりの品種ではなく、珍しいマルセランという品種だからこそ、さらに魅力を感じます。
人にオススメしたくなる赤ワインになるはず!
レア・ヴィンヤーズ マルセラン
■産地
フランス・ラングドック地方
■タイプ
赤・バランスが良く上品なフルボディ
■ぶどう品種
マルセラン100%
■合う料理
焼き鳥(タレ)、ホルモン焼き(味噌だれ)
葡萄が苦手にもかかわらずワイン輸入業者に入社。そこでワインの魅力に目覚めてヨーロッパ各地のワイナリーを訪問して経験を積み、2011年に独立。ワインと料理のペアリングに特化したメディア通販「レモンタージュ 」の運営、飲食店プロデュースなどを通じて「日本にただ一人のワインプロデューサー」として活動中。また、茶道、書道、音楽、アートなど、様々な業界とワインのコラボイベントを実現し「ワイン界の異端児」と呼ばれている。
この記事へのコメントはありません。