オレンジワインとは?
世界のトップソムリエたちを魅了し、世界中で旋風を巻き起こしている「オレンジワイン」。
果物のオレンジを使ったワイン?と思いきや、オレンジ色のワインという意味です。
なので、原料は葡萄のみのワインです。
「オレンジワイン」という呼び名は、イタリアの自然派の造り手たちの間から始まったようですが、オレンジワインの故郷であるジョージアでは、アンバーワインと呼ばれています。
さて、オレンジワインとはどのようなワインなのでしょうか?
ご説明しましょう!
赤ワインは、黒ぶどうを皮と種も一緒に仕込み、白ワインは、白ぶどうの果汁だけを仕込み、ロゼワインは、黒ぶどうを仕込んで皮から色を少しだけ付けます。
そしてオレンジワインは、「白ぶどう」を皮と種も一緒に赤ワインと同様に仕込みます。
そのため、皮から色が付き、白ワインなのに種から出た渋み(タンニン)があり、種から抽出される独特の香りも含まれます。
元々は、世界最古のワイン産地ジョージアの製法で、これをイタリアの自然派ワイン生産者が取り入れて素晴らしいオレンジワインを生み出したことで世界的ブームを引き起こしています。
オレンジワインは、あらゆるお料理に合わせやすい!
オレンジワインのひとつの特徴が、お料理の守備範囲が広いことです。
肉料理や魚料理に限らず、基本的に繊細な味付けの料理には白ワインが合いますし、濃厚な味付けの料理には赤ワインが合います。
その中間くらいの味付けの料理はロゼワインが合います。
オレンジワインは、白ワインなのに赤ワインのような渋みを持っています。
そのため、お肉を塩胡椒でいただく時などは、赤ワインよりもオレンジワインがよく合います。
トロやサバなど脂身の多いネタのお寿司などにも、オレンジワインの渋みが脂身と調和してとても美味しく楽しめます。
また、オレンジワインと相性が良いのが中華料理!
なんとなく、紹興酒のような香りもあるので、餃子をはじめチャーハンなどにもよく合いますよ!
おうちに1本あれば、とても役立つワインですね!
有名な産地のおすすめオレンジワイン
オレンジワインがはじめてという方におすすめ!
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3種類のタイプの違うオレンジワインを取り揃えました!
- クセが無くて飲みやすいオレンジワイン
- やや濃厚なオレンジワイン
- 本場ジョージア産のオレンジワイン
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ワインの故郷でありオレンジワインの元祖ジョージア
ワイン発祥の地と言われるジョージア。
オレンジワインは、そもそもジョージアで古代から造られていたワインです。
ジョージアのオレンジワインの特徴は、クヴェヴリと呼ばれる土器を地中に埋めてその中で仕込む伝統的な製法。このクヴェヴリを使うことにより生まれる独特の風味は他の産地では見られないくらいに個性的です。ややクセが強いものが多いので好き嫌いがハッキリ分かれますが、オレンジワインにハマると行き着く先は、ジョージア産のオレンジワインとなることが多いでしょう。
ヴァジアニ・カンパニー マカシヴィリ・ワイン・セラー ムツヴァネ
このオレンジワインは、今まで多くのオレンジワイン初めての方に飲んでいただきましたが、最もオレンジワインの魅力に驚かれた方が多かったと思います。
とにかく、美しい黄金色。
オレンジワインというよりも黄金のワインです。
香りが素晴らしい!
ぶどうから造られたとは思えないほど複雑な香りで、ヒノキのような癒しの香りが漂います。
味わいは、しっかりとした渋みとボディの重厚感に圧倒されます。
認証は取得していませんが、有機栽培のぶどうを使用したナチュラルなワインということも嬉しいですね!
増えつつある日本のオレンジワイン
日本のワインは、気候条件の制限もあって、繊細なものが多いのが特徴。それが魅力でもあります。
海外のオレンジワインブームの影響もあって、日本の白ワインでよく使用される甲州種やデラウェア種のオレンジワインが近年増加中です!
個人的には、味わいの繊細な甲州種やデラウェア種から複雑味を抽出するという観点から、オレンジワインは最適だと思います。これからのジャパニーズオレンジワインの充実に期待!
シャトー マルス 甲州オランジュ・グリ
日本のオレンジワインのヒット作です!
シャトー・マルスは、焼酎メーカーを母体に持つ山梨のワイナリーです。
甲州種の魅力を保ちながら、奥行きの深さを表現したジャパニーズオレンジワイン!
ほのかな甘さを感じるとても飲みやすい中辛口のスタイルです。
このほのかな甘みと塩味のあるお料理との相性が抜群!
オレンジワインブームのきっかけとなったイタリア
イタリアのフリウリ地方の自然派生産者たちがオレンジワインというコトバを生み、オレンジワインブームを作りました。
そんなイタリアのオレンジワインをご紹介します。
ルナーリア・ ピノグリージョ 3L バッグ・イン・ボックス
なんと、ボックスワインのオレンジワインも存在するのです。
しかもこのワイン、月の満ち欠けと共にぶどうを育てる有機農法ビオディナミの自然派オレンジワインです。
ジョージアのようにクヴェヴリを使うわけではないので、とってもクリアで飲みやすいワインです。
色合いは、可愛い薄ピンク色で、甘いイチゴのような香りが漂い、ワインを飲んだ最後にほのかに渋みも感じます。
ボックスワインは酸化しにくいので、グラス1〜2杯だけ飲むようなシチューエーションで重宝しますよ!
お手頃なものもあるオーストラリア
オーストラリアでもオレンジワインが造られています。
お手頃にオレンジワインが飲みたいという方におすすめ!
ローガン ウィマーラ ピノ・グリ
オレンジワインとしてはかなり白ワインに近いスタイルです。
様々な甘いフルーツのアロマがとってもチャーミング。
味わいにも、それほど渋みが感じられず、心地良いボディ感です。
価格が手頃な上に、とっても飲みやすいのでオレンジワインが初めてという方にはおすすめ!
ポルトガルの地ぶどうの魅力溢れるオレンジワイン
ポルトガルは、土着のぶどう品種の数がとっても多いのです。そんな土着品種の魅力たっぷりなオレンジワインをご紹介します。
アート・テッラ クルティメンタ
ポルトガルの中でも現在クオリティの高いワインが続出しており注目されているアレンテージョ地方のオレンジワインです。
アンタン・ヴァス、アリントというポルトガルの土着品種を使用した、ポルトガルの土着オレンジワイン!
クセが強すぎず、弱すぎず、オレンジワイン中級者向き!