ワインプロデューサーおーみんです！
あなたは、ホタルイカにワインを合わせる自信はありますか？
ホタルイカの沖漬けの濃厚で深〜い余韻。
フードプロデューサーのふじこが、ホタルイカの沖漬けを作りました。
「このホタルイカの沖漬け、自信作なので何とかワインを合わせて欲しい！！」
そんなふじこに無茶ぶりを受けて、ペアリング実験をすることにしました。
まずは、実食！！
もう、とにかく濃厚！！
磯の香りが漂い、まるで海辺にいるようです。ホタルイカのワタの苦味がなんともオトナな味わいで、ずーっと噛んでいたい。噛み締める度に旨味が湧き出てくる！
そして、隠し味に白ワインを使っているせいか、余韻がすごく上品でオシャレな味わい。
ただ・・・やっぱり合わせるなら日本酒ですよね（笑）
ワインを合わせるとなると・・・想像がつかない。。
スパークリングワインも白ワインも撃沈。。
スパークリングワインの泡で流そうとするも・・・
日本の食材でこのような磯の香りが強いものは、辛口スパークリングワインで「流す」というテクニックがあります。
まずは無難に、イタリアのスパークリングワインを合わせてみました。
ホタルイカに塩味があるので、あえてほのかに甘味も感じる中辛口のものにしました。
結果は・・・
撃沈。。
生臭い・・・
SO2無添加のオレンジワインを合わせるも・・・
最近の研究で、酸化防止剤に使われている「亜硫酸塩（SO2）」が魚介と合わないと言われています。
そこで、「亜硫酸塩（SO2）」を使っていないオレンジワインを合わせてみました。レモンタージュのペアリング実験であらゆるお料理に合わせやすいオレンジワインでなんとかならないか？？
この時合わせたのは、比較的白ワインに近いものだったのですが、ホタルイカの沖漬けと合わせると生臭さは感じないのですが、一体感が無い。。。感動の無いペアリングになってしまいました。
たまたま手元にあった赤の微発泡甘口を合わせると・・・
次に何を合わせよう？？
と考えていたら、たまたま手元に赤の微発泡で甘口のオーガニックワインがあったので、ダメ元で合わせてみました。
すると！！
お？？意外に合う！もう一息！！
もしかして、赤ワインが合うのかも！？
ついに来た！ホタルイカの沖漬けには、SO2無添加の赤ワイン！
ついに見つけました！
ホタルイカの沖漬けとマリアージュするのはまさかの赤ワインでした！！
酸化防止剤無添加・オーガニックの赤ワイン「ジャック・フレラン ラ マルエット」
まず、テイスティングしてみると・・・
赤紫色の生き生きとした色調！なんだか健康的！
カシスやスミレのフレッシュなアロマが漂います！
味わいはとってもジューシーで、健康的に育った葡萄を感じます。
生のぶどうをそのまま搾ったかのような超絶フルーティーな風味が素晴らしく、口当たりはマイルドでバランスが良いミディアムボディです。
酸化防止剤を使っていないワインにありがちな「ひねた香り」は全く感じない素晴らしいヴァンナチュール（自然派ワイン）です！
赤ワインだけど冷やしても美味しい！！
ホタルイカの沖漬けに合わせる時、あえて冷やしてみました！
赤ワインは冷やすことで酸味がきゅっと締まって果実味が増します！
ジューシーな「ジャック・フレラン ラ マルエット」は冷やしても美味しいので夏場でも楽しめますね！
ホタルイカの沖漬けと見事すぎるマリアージュ！
ホタルイカの沖漬けに「ジャック・フレラン ラ マルエット」を合わせてみると・・・
合う！！
かなり衝撃でした。
濃厚なホタルイカの沖漬けの味わいを赤ワインのボディがしっかりと受け止めて、ホタルイカの旨味や香りをきれいに引き立てます！また、全く生臭くならず、ホタルイカのワタの苦味と赤ワインの渋みがうまく調和して、余韻がすごく美しくなる！！
マリアージュしたポイントは、以下の3つのポイントだと思います。
- 酸化防止剤SO2を使っていない
- 赤ワインの渋みがホタルイカのワタと相性が良い
- メルロー種のまろやかさが沖漬けの濃厚な味わいをジャマしない
ホタルイカの沖漬けに合うなら他の魚介系にも合うだろうということで、合わせてみたのが・・・
合う！！
全く違和感が無いし、生臭くもならない！！
ホタルイカの素干しもあったので、少し火で炙って合わせてみると・・・
これも合う！！ホタルイカの旨味が綺麗に引き立ちます！！
もはや、日本酒のアテ、万能な赤ワインが見つかってしまいました（笑）
和食に万能で、嬉しいお手頃価格のナチュラルワイン！！
■産地
フランス・ラングドック地方（ヴァン・ド・フランス）
■タイプ
赤・フルーティーで上品なミディアムボディ
■ぶどう品種
メルロー100%
■合う料理
肉じゃが、チキンの赤ワイン煮込み
■ワインの説明
ワイン名は川沿いや沼地に生息する渡り鳥「マルエット」、ジャック 達はマルエットやその生息地の保全活動団体に協力しています。メ ルローをステンレスタンクで発酵・熟成SO2無添加で瓶詰めしまし た。粘性のある赤紫の外観から煮詰めたベリーやストロベリーチョ コの香り、甘くフルーティーな口あたり、バニラやカシスが拡がるバ ランスの整った味わいと心地良いアフターをお楽しみいただけます。
葡萄が苦手にもかかわらずワイン輸入業者に入社。そこでワインの魅力に目覚めてヨーロッパ各地のワイナリーを訪問して経験を積み、2011年に独立。ワインと料理のペアリングに特化したメディア通販「レモンタージュ 」の運営、飲食店プロデュースなどを通じて「日本にただ一人のワインプロデューサー」として活動中。また、茶道、書道、音楽、アートなど、様々な業界とワインのコラボイベントを実現し「ワイン界の異端児」と呼ばれている。
この記事へのコメントはありません。