ワインプロデューサーのおーみんです！
2月にお客様参加型のワインと料理のペアリング実験会を開催しました！
テーマは・・・
「B級グルメ」！！
B級グルメとあらゆるワインのペアリングを試しましたが、最高のマリアージュは見つかったのでしょうか？？
B級グルメの王「横手焼きそば」（秋田県）
最高のB級グルメを決定する「B-1グランプリ」で優勝して一躍有名になった「横手焼きそば」。
秋田県横手市周辺で販売されている焼きそばです。
出汁入りウスターソースで味付けされていて、目玉焼きがトッピングされているのが特徴！
また、付け合わせが紅生姜ではなくて福神漬けというのが面白い！
レモンタージュのフードプロデューサーふじこに横手焼きそばを作ってもらい、いざペアリング実験！
あえて、ペアリングのセオリーを無視していろいろ試してみました！
合わせてみたワインは、次の9種類！
- スパークリング（CAVA白）・辛口
- 白ワイン（シャブリ）・辛口
- 白ワイン（ドイツ・モーゼル）・甘口
- オレンジワイン（ポルトガル）・辛口
- ワインベースの梅酒（オリジナル）・中辛口
- ロゼワイン（スペイン）・辛口
- 赤ワイン（チリ・ピノノワール種）・ライトボディ
- 赤ワイン（ボルドー地方）・1989年古酒
- 赤ワイン（ボルドー地方）・フルボディ
さぁ、横手焼きそばに合うワインはどれ？？
税別1,800円で買える1989年古酒が美味しすぎた！
まず、ペアリングよりも前に、この古酒が美味しすぎました（笑）
その名は、「ドメーヌ・デュ・ムーラン1989」！！
なんと、30年以上熟成された古酒！それでいて、1800円（税別）で買える掘り出し物。
無名のシャトーながら、ボルドーの1989年というグレイトヴィンテージ（作柄が傑出して良い年）の掘り出し物古酒！
ブラウンのラベルにゴールドの文字。
とても落ち着いていてクールなラベルです！
古酒の場合、液面が低いと酸素と触れる面積が増えるため酸化が進んでいる場合があるのですが、液面の高さは30年古酒にしてはかなり良い状態！
1989年古酒テイスティングコメント
縁はオレンジがかったガーネット色をしています。甘くエキゾチックなシナモン、ブラックペッパー 、なめし皮など熟成由来の素晴らしいアロマ。これは熟成をしないと生まれない香りです。飲み頃を過ぎた古酒にありがちな酸は突出しておらず、まだしっかりとしたタンニンが充実しているので、今後5年くらいは楽しめそうなポテンシャルを感じます。なんと言っても、渋みの角が取れてまろやかなのが快感です。さすが1989年！素晴らしい古酒です！（おーみん）
こんなに状態の良い古酒を好条件で仕入れることができたので、税別1,800円で提供できるなんて本当に驚き。。
1989年古酒とのまさかのペアリングが、面白い！
通常なら合わせるという発想になりませんが、ペアリング実験だからこそ、B級グルメの王・横手焼きそばと1989年古酒が出逢ってしまいました。
これが、合う（笑）
横手焼きそばとフルボディの赤ワインを合わせると赤ワインの渋みが目立ってしまって美味しくなかったのですが、やや甘口の横手焼きそばのまろやかさと、熟成を経た古酒の赤ワインの渋みのまろやかさを組み合わせると素晴らしく同調します！
そして、付け合わせの福神漬けと一緒に横手焼きそばを食べた時の古酒との融合が意外なほど心地良い！
え？？
ということは・・・
実は、福神漬けと古酒が最強マリアージュだった！！
ペアリング実験にご参加いただいたお客様が想定外の実験を始めました。
福神漬け単体と1989年古酒のペアリングです！
これには、ビックリ！！
福神漬けの甘い香りと酸味に古酒の酸味とまろやかな渋みが折り重なると驚くほど融合します！これは完全なるマリアージュ！（5/5点満点）
古酒のおつまみに福神漬け（笑）格は合わないかもしれませんが、古酒の価格も手頃だし、これは驚きもあって面白いマリアージュです。
B級とは、上等でもなく、下等でもない、中程度のレベルという意味。ある意味、中庸という言葉に近いと思います。中庸とは、バランスの取れた状態であり、超過も不足もしていない状態。
これは、まさに良いワインの条件。
本日の古酒も中庸の味わいだったので、今回は文字通りB級（中庸）マリアージュだったわけです。
在庫限り！ドメーヌ・デュ・ムーラン 1989
グレイトヴィンテージの掘り出し物古酒！
銘柄名
ドメーヌ・デュ・ムーラン 1989
ワイナリー
ドメーヌ・デュ・ムーラン
容量
750ml
ぶどう品種
メルロー主体
産地
フランス・ボルドー地方プルミエール・コート・ド・ボルドー地区
味わい
赤・まろやかに熟成した古酒
料理とのペアリング
白カビチーズ、和牛のフィレステーキ、福神漬け
※ ご注意 ※
コルクの寿命は30年と言われています。熟成期間を考えるとそろそろ寿命を迎えます。コルクが折れやすくなっていますので、抜栓はゆっくりと行ってください！コルクが落ちてしまってもお飲みいただけますので、茶漉しなどでコルク片が入らないようにしてお楽しみください。
葡萄が苦手にもかかわらずワイン輸入業者に入社。そこでワインの魅力に目覚めてヨーロッパ各地のワイナリーを訪問して経験を積み、2011年に独立。ワインと料理のペアリングに特化したメディア通販「レモンタージュ 」の運営、飲食店プロデュースなどを通じて「日本にただ一人のワインプロデューサー」として活動中。また、茶道、書道、音楽、アートなど、様々な業界とワインのコラボイベントを実現し「ワイン界の異端児」と呼ばれている。
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