ワインプロデューサーのおーみんです!
2020年の9月に、日本でも特に成長著しい長野県の銘醸地でいくつかのワイナリーを巡ってきました!
その中でも、特に感動したワインをご紹介するシリーズ第3弾です!
脱サラして2019年にオープンした新しいワイナリー!
塩尻市と言えば、メルローの銘醸地として知られる桔梗ヶ原があることで有名です。
そんな塩尻市の文字通り丘の上に新しいワイナリー「丘の上 幸西ワイナリー」が生まれました!取材当日は曇り空だったのですが、それでも丘の上から下界を眺めることができる景観は最高!!
オーナーの幸西 義治さんは、元々精密機械の会社に勤めるサラリーマンでしたが、2014年に塩尻市が立ち上げた「塩尻ワイン大学」の1期生としてワイン造りを学び、脱サラして2019年に「丘の上 幸西ワイナリー」を開業されました!
幸西さんに、早速ワイナリーの周りにあるぶどう畑を案内していただきました!
綺麗に手入れされた美しいぶどう畑。
まるで宝石のように美しいメルローが実っていました!!
ネットは、鳥除けだそうです。
美味しいぶどうを常に椋鳥(ムクドリ)が狙っているのでネットが張り巡らされています。
鳥たちも美味しいぶどうがよく分かっているのですね(笑)
こちらは、シャルドネ!
まだ樹齢は、3〜5年ですが、綺麗なぶどうが実っています!
丘の上 幸西ワイナリーでは、カベルネソーヴィニョン、カベルネフラン、メルロー、シャルドネ、ソーヴィニョンブランの5種類を垣根栽培しています。
とにかく、幸西さんの説明は理路整然としていて分かりやすい!
そして、驚くほどぶどう畑がきれい!!かなり手入れされていることが分かります。
説明をしながらも畑で気になることがあれば手入れをしてしまうくらい、ぶどう畑の世話に没頭されていることが容易に想像できます。まさに、「ぶどうを手塩にかけて育てる」という表現がピッタリな幸西さんなのです。
カベルネソーヴィニョンは生育が遅いので、色付きはじめの状態でした。
おーみんが一番好きな「ヴェレゾン」と呼ばれる状態です。美しい!!
周りを見渡すと、なんと蕎麦畑がっ!!
ぶどう畑と蕎麦畑が隣り合っているなんて、長野ならではですね〜!
一通りぶどう畑を見学した後、いよいよ醸造所へ!
小さいながらも効率の良い醸造所!
畑の手の入れようが本当に素晴らしかったので、何となく醸造所の中もイメージしていたのですが・・・
めちゃくちゃ綺麗!!
まだ新しいワイナリーということもありますが、清潔感溢れる醸造所です!
造り手の性格が出ますね!!
この写真の器具は、ラベルを手貼りする時にズレないようにする手作りアイテム!
嬉しそうに見せていただきました(笑)
醸造所内は、小さいながらも効率よく設備が配置され、整然と整っていたのが印象的でした!
さぁ、いよいよワインショップにてテイスティング!!
ピュアな果実味が詰まった、人懐っこいワインたち。
丘の上 幸西ワイナリーのラベルには、不思議な模様が描かれています。
これは、何か分かりますか??
そう、ぶどう畑の配置図!!
「畑が増えたらどうするんですか?」と質問したら、ラベルにも付け加えるとおっしゃっていました(笑)
おーみんのおすすめは、メルロー!!
丘の上 幸西ワイナリーさんの全てのラインナップをテイスティングさせていただきましたが、一番のおすすめはメルロー!まだ樹齢が若いことを差し引いても、さすが塩尻のメルローと感嘆せざるを得ないクオリティ。
2019年ヴィンテージは、ワイナリーを立ち上げて初めて仕込む、記念すべきファーストヴィンテージ!樽は一切使わず、ステンレスタンクのみの仕込みなので、果実味がピュアに表現されています!
おーみんのテイスティングコメント
赤紫色の美しい色調です。
カシスなどの赤い果実のフルーティーなアロマの中に、ブラックペッパーやシナモンなどスパイス系のアロマが見え隠れしています。
メルローらしいとても柔らかい口当たり。タンニンは角が取れてとても丸く感じますが、しっかりとした厚みのあるボディを備えている上質のメルローです!
高すぎず、安すぎず、大変コストパフォーマンスの高い価格設定だと思います!これはおすすめ!
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和食に合わせやすいシャルドネも美味!
シャルドネも、樽は使わずステンレスタンクでの仕込みなので、ピュアで果実味が楽しめるタイプ!
寒暖の差のある塩尻市のワインらしく綺麗な酸味があるので、和食にもとても合わせやすいシャルドネもおすすめ!
おーみんのテイスティングコメント
淡いイエローの色調です。
ユリなどの花の甘いアロマを感じます。
口に含むと、柑橘系の風味が立ち上がり、とてもフレッシュ。とてもクリーンでエッジの効いた果実味を感じ、エレガントな酸味があるので飲み飽きしない!
しっかりとシャルドネのコクがあり、安定感が素晴らしい辛口白ワインです。
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ワインは、造り手の鏡。
小さなワイナリーほど、造り手のキャラクターがワインに反映されます。
ワインは、造り手の鏡なのです。
オーナーの幸西さんのピュアで真面目なキャラクターがそのままワインのスタイルとして表現されています。本当に良いワイナリーが誕生しました。また訪問したいな。
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