ロゼワインとは、赤ワインでも白ワインでもなく、ピンク色のワインのこと。ロゼは、roseと書き、フランス語では「ピンク色」や「薔薇」を意味します。
白ワイン用ぶどうが原料であるオレンジワインが白ワインの一種なら、ロゼワインは赤ワイン用ぶどうで色をつけるので赤ワインの一種です。
作り方はいくつかあります。
- 直接圧搾法
赤ワイン用ぶどうをそのまま破砕・圧搾して、皮からうっすら色が出た果汁で造るロゼワイン。 - セニエ法
最も上質のロゼワインを生むと言われています。赤ワインと同様に、ぶどうの果皮と種子を漬け込んだままアルコール発酵させ、程よく色付いたところで圧搾して果汁を抜き出し、その果汁を発酵させて造るロゼワイン。また、赤ワインを濃くするために発酵開始後の果汁を抜き出し、それを再利用して造ったロゼワインもあります。 - 混醸法
赤ワイン用のぶどうと白ワイン用のぶどうを混ぜて、赤ワインと同様に作ったロゼワイン
なお、EUでは伝統的な上記のロゼワイン製法を尊重して、赤ワインと白ワインをブレンドして作ったロゼワインは一部生産地を除いて禁止されていますが、その他の国では赤ワインと白ワインをブレンドして造った安価なロゼワインも生産されています。
ロゼワインの魅力は、その美しい色調と料理との合わせやすさ。
色調は、淡いピンク色から濃厚なピンク色、サーモンピンクやオレンジ系の色まで様々。食卓にあるだけで花を添えます。
また、白ワインのように淡白でもないし、赤ワインのように渋くもなく、幅広いお料理と合わせられます。特に、トマトを使ったお料理との相性は抜群です!
葡萄が苦手にもかかわらずワイン輸入業者に入社。そこでワインの魅力に目覚めてヨーロッパ各地のワイナリーを訪問して経験を積み、2011年に独立。ワインと料理のペアリングに特化したメディア通販「レモンタージュ 」の運営、飲食店プロデュースなどを通じて「日本にただ一人のワインプロデューサー」として活動中。また、茶道、書道、音楽、アートなど、様々な業界とワインのコラボイベントを実現し「ワイン界の異端児」と呼ばれている。
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