こんにちは、フードプロデューサーで、ペアリング研究家のふじこです。
すっかり春ですね!
私が住んでいる家の周りも、フキノトウやつくし、よもぎ、ヤブカンゾウなど野草や山菜が
春の訪れを告げては、所狭しと競い合って若芽を伸ばしています。
フキノトウなどを見ると、こんなにも血が踊るのはなぜでしょう?
DNAに刻まれた狩人の血が騒ぐのか、冬眠から冷めたクマのように餌を求めて、
わさわさと摘みに出かけたくて仕方ありません 笑
仕事中「山に帰りたい」と言ったら、ワインプロデューサーのおーみんに大笑いされました。
せっかくなので、今が旬の春の恵みをワインと共に愉しみたいと思います。
山菜や野草に合うワインの選び方
山菜や野草ってワインに合うの?と思いますが、
ペアリングの選び方として「同じ匂いがあるもの」を選ぶと、親和性がグッと高まるのです。
そして、今回選んだワインで使われているブドウの品種は「ソーヴィニョンブラン」
ソーヴィニョンブランの特徴として、
◎グレープフルーツなどの柑橘類
◎ハーブや青草
の香りがあります。
同じ香りがあれば、似たような特徴を持つお料理との相性も合わせやすくなります!
そのワインがコチラ!!
銘柄名
テラノブレ ソーヴィニョンブラン
Terranoble Sauvignon Blanc
容量
750ml
品種
ソーヴィニョンブラン100%
産地
チリ・マウスヴァレー
味わい
フルーティーでスッキリ爽やかな辛口
テイスティングコメント
「とにかく良い香り!!」
香りフェチにはたまりません。緑の柑橘のフレッシュで爽やかな香り、青い草をちぎった香り、南国のフルーツの香りも混ざって、ずっと嗅いでいたくなる匂いです。香りはとてもふくよかなのに対して、味わいはフレッシュで、かといって薄すぎず、強すぎない酸味の中にほのかな甘みも感じられて、とても美味しい!辛口ワインのはずですが、香りの甘さもあって、「しっかりどっしり辛口」というより「爽やかスッキリな辛口」です。
色々な山菜・野草料理と合わせてみました
今回はシンプルに野草のサラダと天麩羅とヨモギごはんにしました!
庭を回って収穫出来たのは、
・フキノトウ
・ヤブカンゾウ
・タンポポ
・スイバ
・ハコベ
・ヨモギ
・シャンツァイ
・大和まな
ヤブカンゾウ、タンポポ、シャンツァイ、大和まな、海藻のサラダ。レモンオイルとお塩で。
フキノトウ、スイバ、ハコベは天麩羅にしてお塩で。
ヨモギと豚肉のジューシー(炊き込みごはん)
ペアリングコメント
青臭い香りが野草に近いのもあってか、野草もワインもとても美味しくいただきました!
野草の苦みや青草さも、ワインを飲むことで緩和されて丸くなります。美味しく寄り添った後、口の中をスッキリとさせてくれる感じ。
ワイン自体に柑橘類の香りもあるので、サラダのドレッシングはレモンやライムなど柑橘系を使ったオイルドレッシングがオススメです!
山菜と聞くと、つい日本酒を思い浮かべがちですが、天麩羅や野草と豚肉の炊き込みごはんなど、意外や意外、和食との相性がとても良かったです!
春に食べたい!絶品!ヨモギと豚肉の炊き込みご飯!
デトックス(毒出し)効果もあります!
ヨモギと豚肉のジューシー(炊き込みごはん)レシピ
材料(4人分)
・米・・・2合
・濃いめにひいたかつおと昆布だし・・・2合分
・豚肉・・・お好みで(今回は100グラム)
・ヨモギ・・・お好みで(今回は2つかみ)
・醤油・・・適量
・塩・・・適量
作り方
炊く1時間前の作業
①かつおと昆布でだしをひいて冷ます。
※炊くときに冷たい状態で使用します。
※だしをひくのが面倒な場合は、めんつゆでもいいです。
②お米を洗って、30分浸水させたあと水切りする。
③ヨモギをしっかり洗って、さっと湯がいて冷水に晒す。
※まだ白い若芽の場合はえぐみがないのでそのまま使用します。
④豚肉をサッと茹でて臭みを飛ばし、細かく刻む。
※豚肉は出汁として旨味を出してもらいます。今回は細かく刻みましたが、お好みの大きさで。
⑤冷ましただしに醤油と塩を入れて味を整えます。
※濃さは素麺を食べる時の麺つゆをイメージして調整してください。
⑥土鍋に②、④、⑤を入れて蓋をして、強火で炊く。
沸騰したら、しっかり絞って水を切った③を入れて蓋をして弱火で13分炊く。
⑦13分経ったら火を止めて、蓋をしたまま15分蒸らして、出来上がり!
炊飯器で炊くときは最初に全ての材料を入れてください。
お好みで日本酒やみりんを入れても風味がしっかりついて美味しいです。
ソーヴィニョンブランのワインは山菜や野草だけでなく、
サラダやオイル系のパスタ、ハーブを散らした白身魚のカルパッチョなどとの相性も良いので、
特にこれからの季節は少し冷やして常備しておきたい1本です◎
ぜひご自宅でもお試しください!!
※毒のある野草もあるので、くれぐれもご注意ください。
※今回サラダで生食にした野草は、管理している庭に生えているものです。
野生のものは火を通すことを推奨します。
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