ワインプロデューサーのおーみんです。
このワインのラベルを見て、何を想像するでしょうか?
ヒント!!
STARTとGOALがあるもの・・・
はい、答えは、「迷路」です。
ヴァンナチュールは、造るのがムツカシイ・・・
最近、ワイン業界でトレンドなもの。
それは、「ヴァンナチュール」です。
用語説明 → ヴァンナチュールとは?
ヴァンナチュールとは、自然派ワインのことで定義は無いのですが、レモンタージュでは有機栽培のぶどうを使って、酸化防止剤無添加で造られたものとしています。
ヴァンナチュールは、最高にナチュラルに造られるワイン。
最高ですよね!
ただ、問題があります。
とても、造るのがムツカシイ・・・
市場に出回っているヴァンナチュールの中には、欠陥臭と言われるワイン造りに失敗した際に生まれる香りを含むものが多いのも現実です。
よくあるのが馬小屋のような動物臭。
これは、殺菌としても効果のある酸化防止剤を使わないことによって、要らない微生物が作用してしまった結果生まれてしまう香りです。
ワイナリー内を清潔に管理しておかないと、このような欠陥臭が生まれてしまいます。
ワイナリーの仕事の大半は、掃除!?
美味しいヴァンナチュールを造るために「清潔さ」がかなり重要です。
とある日本のヴァンナチュールの造り手に聞いたコトバが印象的でした。
「ワイナリーの仕事のほとんどは掃除だ」と。
しかも、その方は、床を舐められるくらい清潔にしているともおっしゃっていました。
このように、”臭くない&美味しい”ヴァンナチュール造りは、手間もかかりますし、本当に大変なのです!
試行錯誤して辿り着いたGOAL(出口=エグジット)!
今日、ご紹介しているヴァンナチュール「ビュゼ ルージュ エグジット」は、美味しいヴァンナチュールを造るために失敗を繰り返し、試行錯誤の末にやっと美味しい赤ワインを作り出すことができたそうです。
そう、迷路の中から、出口(エグジット)に辿り着いたので、ワイン名をエグジットとしたのです。
もう一度、このラベルを見てみましょう。
苦労が伝わってきませんか??
普通に美味しい赤ワインなのにヴァンナチュール!
飲んでみました!
全く臭くない。
ブラックベリーや胡椒のような複雑な香りが漂います。
味わいは、とても濃厚で若々しさを感じます!
良い意味でナチュラル感が無い濃厚赤ワインです。
グラスに入れてから10分ほど経つと徐々に豊かな香りが立ち上りますよ!
南西(シュッド・ウェスト)地方という、銘醸地ボルドー地方に隣り合う産地から「エグジット」は生まれます。
この南西地方が狙い目!
なぜなら、ボルドー地方は有名なのでそれなりに価格が高いのですが、ボルドー地方と似た味わいなのにブランド力の無い南西地方は価格がお手頃!
そのため、もしエグジットはボルドー地方産のワインだったら2000〜3000円はすると思いますが、このワインは1000円台!ヴァンナチュールは、安くても2000〜3000円くらいするので、エグジットは信じられないコスパなヴァンナチュールです!
ストーリーも含めて、エグジットは大好きなワインです。
銘柄名
ビュゼ ルージュ エグジット
容量
750ml
ぶどう品種
メルロー60% カベルネ・フラン25% カベルネソーヴィニョン15%
産地
フランス・南西地方
味わい
赤・エレガントなミディアム〜フルボディ
料理とのペアリング
ビーフシチュー・スペアリブ・すき焼き
ワイン解説
試行錯誤の末にようやくたどり着いた「出口(エグジット)」!酸化防止剤無添加で造る赤ワイン。フランス南西部の温暖で恵まれた産地ビュゼで、有機栽培ブドウを使って造られる酸化防止剤無添加ワイン。豊かなベリーのアロマと、滑らかなタンニン。ジューシーな味わい。
葡萄が苦手にもかかわらずワイン輸入業者に入社。そこでワインの魅力に目覚めてヨーロッパ各地のワイナリーを訪問して経験を積み、2011年に独立。ワインと料理のペアリングに特化したメディア通販「レモンタージュ 」の運営、飲食店プロデュースなどを通じて「日本にただ一人のワインプロデューサー」として活動中。また、茶道、書道、音楽、アートなど、様々な業界とワインのコラボイベントを実現し「ワイン界の異端児」と呼ばれている。
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